天使

チャイムの天使のネタバレレビュー・内容・結末

チャイム(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

体感4、5回殺人シーンを見たと思ったが、冷静に振り返ると作中で確認できる形で死んだのは2人。一方は自害なので、主人公がした殺人に至っては一人の女性のみだった。

焼く前のパンを包丁で刺すとか、鳥を捌く動作、おそらく空き缶を潰すシーンまでも、殺人シーンと同義に見ていたことに気付く。極度の緊張は印象を操作し、現実とイメージの立ち位置を入れ替える。

黒沢清がホラー撮ってくれてうれしい!の気持ちと、こええよ!?!?の気持ちと、まあショートコント「狂気」集としては最高の出来だよな……の嬉しさと、音がちょっと過剰で勿体なかったなーの気持ち。
ラスト、画質悪くなる演出も不穏な周囲への見渡しもめちゃくちゃいいのに、音だけほんとやりすぎで勿体ない。規模感的にスタッフはいつも通りじゃないからある程度は仕方ないのかな
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