ANAMI

ChimeのANAMIのレビュー・感想・評価

Chime(2024年製作の映画)
4.0
今年2本目の黒沢清の新作。
1本目の蛇の道の"怖さ"はセルフリメイクだったので、何となく予想がついたものの、本作は予想も付かない怖気持ち悪い展開ばかり。
45分の短編でよかった…あれ以上ボリュームあったら気が狂いそうだった。

様々な怖い要素が散りばめられてるものの、1番殺しとの縁が無さそうな料理教室でのロケーション、ステンレスな包丁や鍋などの組み合わせが一気に気持ち悪くみえた。
何気ない生活に不穏な雰囲気を見つける天才だと思う。
1番気持ち悪かったのは、空き缶の音。

黒沢清作品でいうと、CURE キュアに近い怖さだったかも。だんだんと近づいてくる伝染する恐怖。
この時代に劇場で黒沢清の作品をまだまだ観れることに嬉しく思う。
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