炭酸水

Chimeの炭酸水のレビュー・感想・評価

Chime(2024年製作の映画)
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誰も正常ではいられない、反響し伝播する狂気。平凡な料理教室で、"チャイムが聞こえる"と訴える生徒が突然の自殺を遂げた。徐々に歪んでいく講師とその周囲。壊れていく日常の果てに響く音とは。黒沢清が描く血も凍るサイコホラー。安心できる場面が一秒もない。45分で良かったという感想を事前に読んだけどその意味がよくわかった、あの不穏さが1時間も2時間も続いたら耐えられない。『CURE』のラストシーンの一瞬で身が凍る感覚とか『蛇の道』の壊れた人間が見せる表情の気持ち悪さとか『回路』の徐々に侵蝕されていく恐怖とか全てが詰まっている。とにかく怖かったです。
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