向日葵

ボブ・マーリー:ONE LOVEの向日葵のレビュー・感想・評価

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)
4.0
ファンの方がたくさん来ていました。
自分はきっと音楽に触れたことはあったものの、ボブ・マーリーという存在を知らなかった。

「音楽は世界を救う」とか
「音楽は国境を超える」という言葉を
分かりやすく体感した。

底辺から頂点に。

銃声が鳴り響く故郷を愛し、怒りから湧き出る言葉をレゲエを通して訴える。そして手を繋ぎ平和を誓う。「国民は生き残ると思いますか?」というインタビューで笑いながら「生き残るしか道は無いだろ、生き残る、生きるんだよ、それしかない」と言っていた姿が忘れられない。

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きっとこの作品は、ボブ・マーリーの生涯をかなり凝縮した作品だと思う。(なんせ104分で終わってしまう。)初めからある程度有名になっているし、困難も割と早めに(上映時間の内)解決することを繰り返す。彼を知るという意味で初見の人間もとても観やすい作品だった。ただ、ここから彼をもっと知りたい、そう感じさせたのは主演キングズリーの醸し出す目の奥から伝わる悲しさ、そして怒りのある表情がポイントだと思う。きっと彼自身ももっともっと有名になる。いつ殺されてもおかしくない環境を生き、そして敵対同士に平和を誓わせ、許す。全ての人間が熱く関わり作り出した作品だった。
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