『ボブ・マーリー:ONE LOVE』 を観てきた。彼の活動や最期は知っていたが、いかに"聖書的な人“であるかを強く印象付けるストーリーになっていた。
有名なアルバム『Exodus』は出エジプト記だし、バンド仲間とのアルバム誕生秘話は興味深かった。
ボブ・マーリーはキリスト教の信仰とラスタファリの思想をもとに創作活動に励み、音楽界で知名度が上がるにつれ、ミュージシャンの枠を超えて大きな目標の達成に挑戦していった。
ただ、青年時代までの葛藤や彼のバイオレンスな日常と女性遍歴の描写が少ない。トピックを総花的に並べていったような感じはするので、生々しさが物足りない。
そのあたりはドキュメント映画『ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド』で深掘りしている。
とはいえ、本作ではラストに向けての盛り上げ方にはゾクゾクッときた。
あのライブシーンは『ONE LOVE」で締めくくってほしかったかな。