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あ、春のmuuumのレビュー・感想・評価

あ、春(1998年製作の映画)
3.8
相米作品6本目。
これまでで、一番平和であり、
おだやかで、わかりやすく描いた
家族の物語でした。

ごく普通の家庭に、
突然夫の死んだはずの父親が出てきて、
いろいろ起こる騒動を描いています。

父親が出てきてからの方が、
より家族のつながりや濃度が濃くなり、
みんながいきいきしているのが良かったです。

斉藤由貴さんが、ひたすら朴訥だけど
その野暮ったさが魅力的でした。
佐藤浩一さんの安定感、そして
今回の最大の役者は、山崎努さん。
すごいなぁ、不良な父親がこんなに
似合う人はいない気がします。
とっても愛嬌があって、どこか憎めない。

オープニングで出てきた猫の喉鳴らし音が、山崎努さんが出る時に毎回聞こえる。突然現れたり、消えたりする野良猫みたいな存在を表していたのか。

家族というものは、血とか、
戸籍とかだけではない、
また別の形をもつものだと
改めて感じさせられました。
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