アマプラの英語字幕で視聴。日本語字幕がない。
尼僧Helenaが教会と病院を行き来しつつ、遭難事故の唯一の生き残りJesusに洞窟内で何が起きたのか聞き取りをする、という作品。

話の内容は洞窟（曰くつき）での遭難と子を失った者に忍び寄る信仰の危機の組み合わせ。作中に出てくるdamballaはwikipediaを見るとブードゥー教の精霊で、水に関係しているようだ。(https://en.wikipedia.org/wiki/Damballa)本作でも水に関する描写が多い。
映画冒頭のエピソードとそれにまつわる劇中での言及などを見る限り、（見落としがなければ）明言はされていないがブードゥー教要素は作り手によって意識されている。そのわりによくあるタイプの悪魔憑きホラーで見る感じの挙動ではある。全体として、キリスト教要素とブードゥー教要素がうまく噛み合っているのかどうか、よく分からないところがある。

複数回のジャンプスケアで脅かしてくるものの、どの場面も基本的には品のある落ち着いた映像で冷たい雰囲気が良い。この点は他の良作ホラー映画たちと比べても遜色ない出来と言える。ただし洞窟内の場面は暗すぎる箇所がある。

閉じ込められて飲み水が不足する状況で、蝙蝠の排泄物で汚染されているため洞窟内にある豊富な水を飲めないというのはさぞ辛いだろうと思った。
１、２、３、……、１０というカウントアップが何度かあったが、よく分からないままだった。

追記　カウントアップ、よく考えたらかくれんぼの鬼が数を数えるやつだった。