もっとグロテスクで、迫力に充ちた恐ろしいものを想像していたのだけれど、
わりとシンプルで淡々とした作品だった。
とにかく森山未來すごいな!!!??
演技という言葉の枠を超えてもはや存在がアート…!!!
トウモロコシを齧る、魚を手掴みで獲る、怒りながら笑う、滴る汗、ラストに天を仰ぐ、など印象的なシーンが多すぎた。
あんな動物的な表現できる人本当に稀有だと思う。
死んだほうがマシだったのではないかと思えるほどの、生き残った人たちの地獄。
坊やと同世代で、似たような経験をした人が世の中にはまだご存命であることへの畏怖。
下手にグロテスクなものを見せられるより、いかに戦争に救いがないかということを思い知らされる。
いかにも戦争映画!って派手さがないぶん心に鈍く突き刺さるんだと思う。
野火も観よう。