グラッデン

ナポレオンのグラッデンのレビュー・感想・評価

ナポレオン(2023年製作の映画)
4.1
リドリー・スコット監督の最新作。同監督らしい映像の質感に、固い表情と狂気を同伴させたホアキン演じるナポレオンが実にハマっていた。

IMAXシアターで鑑賞。マストとは言えないが、VFX+リアルを合わせたら駆使した会戦描写は見応え抜群。心中「うおおおお」となりつつ、戦場における凄惨さには「ひいいいい」となっていた。砲撃、銃撃、騎馬戦の3要素を駆使する戦闘の見せ方も良かった。

この他、予告編でブラインドされていた皇妃・ジョセフィーヌの描写は、同監督が手がけた『最後の決闘裁判』を踏襲した内容だったと思う。時代は異なるが、現代とは異なる時代を舞台に社会における女性の位置付けを考える意味では、広義のフェミニズム映画だと思う。