悲劇的な出来事に見舞われた青年が、歌うことを通じて悲しみを乗り越えようとする物語。
ギリシャ悲劇『オイディプス王』に着想を得て、現代の欧州を舞台に置きかえた物語。楽曲を含めて詩的な世界観。
鑑賞後>>続きを読む
大変素晴らしい作品でした。劇場で見れて本当に良かった。ロングラン上映に大感謝。
ドラマ・映画の制作現場を舞台にした本作は日本史の中に生きた【侍】、日本史をベースに作られてきた【時代劇】の双方が持つ物>>続きを読む
強盗団に奪われた宝刀を取り戻すべくサムライ・黒田とガンマン・リンクが荒野のアメリカを駆け回る娯楽アクション大作。
三船敏郎&チャールズ・ブロンソンの漢気バディ、キザな悪役のアラン・ドロンと映画スター>>続きを読む
カナダの小さな街に住む映画好きの少年が抱く壮大な夢、真っ当な現実を描いた物語。
レンタルビデオショップを入念にdigする主人公に映画好きとして好きだなと感じる部分と、自分勝手な振る舞いに友達・家族と>>続きを読む
『希望のかなた』『枯れ葉』アキ・カウリスマキ監督が、自身の暮らす小さな街に小さな映画館【キノ・ライカ】を作るドキュメンタリー。
アキ監督が何故映画館を作ろうとしたのか?街に暮らす人々、アキ監督を知る>>続きを読む
相米慎二監督の1990年の作品をル・シネマ渋谷宮下で鑑賞。同監督『お引越し』『夏の庭』企画に合わせた特別上映。
17歳のキャンペンガール・ユウ(牧瀬里穂)はスポンサー(笑福亭鶴瓶)とのトラブルが原因>>続きを読む
一時、日本における上映権が無くなる旨の話題もあったが大復活&劇場上映となったので恵比寿ガーデンシネマにて鑑賞。
1987年に製作された作品ではあるが日本初公開は1989年。平成初期に発生したミニシア>>続きを読む
印象派の画家・ルノワールの次男であるジャン・ルノワール監督の1939年の作品。
人妻に「ガチ恋」した大西洋横断の飛行士と「その気はない」人妻、不倫を「止めたい」侯爵の夫と「続けたい」愛人、そうした全>>続きを読む
ベテラン映画監督の撮影現場で起こる公私のバタバタを面白く可笑しく描いた物語。
【映画・映画館】を題材にした映画は個人的に好きだ。こだわりが強すぎる主人公の視点を通じてアートフォーム・映像媒体としての>>続きを読む
多摩川の河川敷にある古いベンチに集った人たちの身に起こる【小さな出来事】を描いた5話構成の作品。
脚本・配役の豪華な座組。各エピソードに特色が出ていて面白かった。
シンプルなシチュエーションの中で>>続きを読む
「奇才」ヨルゴス・ランティモス監督の最新作を滑り込みで鑑賞。109シネマズプレミアム新宿の35mmフィルム上映でしたが味わい深い粗めの画質が良かった。
近作より『ロブスター』『聖なる鹿殺し』を鑑賞し>>続きを読む
自閉症を抱える10歳の少年・ジェイソンは、自分の好きなサッカークラブを見つけるために父親とともにドイツ各地のスタジアムを巡る【週末蹴球旅】を描いた実話に基づく物語。
予告編を見るとスポーツ観戦を前面>>続きを読む
都会で孤独を抱えるDOG🐶と、彼が購入した友達ロボット🤖による物語。夏に予告編を見て一目惚れ。実際に鑑賞して本当に素晴らしい作品でした。
一昔前のアメリカ映画、あるいはウディ・アレン監督の作品群に登>>続きを読む
1993年にテレビ放送されたスタジオジブリ作品。今春にル・シネマ渋谷宮下で上映企画を催したところ、連日完売する大好評だったために足を運べなかったがビジュアルブック発売と連動するかたちで再上映。
小金>>続きを読む
20世紀を代表する女優・ロミー・シュナイダーの特集上映企画『ロミー・シュナイダー映画祭2024』で鑑賞。
オーストリア皇帝・フランツ・ヨーゼフ一世に見染められたお転婆娘・シシー(エリザベート)の世界>>続きを読む
製作20周年記念した限定上映で鑑賞。
脚本を務めるチャーリー・カウフマンは『マルコヴィッチの穴』に代表される奇天烈な世界観が特徴的だが、そこで繰り広げられるラブストーリーの奇跡的な融合。
【少し不>>続きを読む
日本のアニメ『超電磁マシーン ボルテスⅤ』がフィリピンで実写化。現地ではドラマが90話作られている超大作らしい。
実際に鑑賞してみるとリスペクトを通り越して【崇拝】の領域にあるボルテスチームのスクリ>>続きを読む
春先から行きたかったダニエル・シュミット監督の特集上映企画を滑り込みで鑑賞。
祖父母が経営するホテルの跡地に足を運んだ男性が、敷地内を散策する中で少年時代の懐かしい思い出を呼び起こす物語。
夢幻の>>続きを読む
アクロバットな作風だったが、鑑賞を終えて理解できる部分もある作品だと思う。
映画『バンド・ワゴン』を引用したのはアーサーの再起の物語だったからだ。
ジョーカーに変身して騒動を起こして収監された彼に>>続きを読む
ヨコハマ・フットボール映画祭2024で上映されたドキュメンタリー映画。同映画祭のYFFFアワード2024を受賞している。
作品の舞台は韓国・安養。この街を本拠地としていた安養LGチーターズはKリーグ>>続きを読む
内戦状態に陥ったアメリカの模様を、従軍する報道者たちの視点で描いた作品。
実際の米国を巡る情勢を踏まえると、作品の勢力図を若干トンチキな設定に仕立てたのは納得できる部分がある。リアルすぎると現実の刺>>続きを読む
中国緑茶の龍井茶の産地である中国・浙江省杭州を舞台に、失踪した父親の姿を追いつつづける息子と違法なマルチ商法の熱狂に取り込まれる母親の物語。
地獄に堕ちた母親を救う仏教の故事「目連救母」をベースに取>>続きを読む
本作情報に触れた際に、タイトルにある『お日さま』という言葉が気になっていた。「ぼく」にとって『太陽』ではなく『お日さま』と表する存在は誰(何)なのか?個人的な関心事でもあった。
北海道の小さな街を舞>>続きを読む
様々な意味で【剥き出し】で【無秩序】な映画。物語に起承転結の4局面が存在せず、河合優実さん演じる主人公の感情のスイッチングだけが物語を急発車&急停止。鑑賞者も進路が全然見えない=スペースマウンテンのよ>>続きを読む
面白かった!イイ意味で「アメリカ映画」を鑑賞した感覚。
主演のスカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムがハイテンポでコメディタッチの物語を見事に盛り上げる。エンタメに全振りしながら、男女の立場>>続きを読む
オレゴン州の小さな港町に暮らす主人公の女性が送る日常生活の不器用な【前日】と、時々考える“自分の死”に関する【妄想】を描いた物語。
プロデュース&主演を務めたのはデイジー・リドリー。宇宙を駆け巡るジ>>続きを読む
面白かったです!2024年のベストサプライズ作品候補。自分好みの【珍味】とみせかけて普通に【美味】な物語だった。
文学少女の主人公が高校の看板部活である文芸部に入れず、様々な思惑を絡んで新聞部の新米>>続きを読む
ディズニー作品における大半の続編は【野暮】に感じますが、本作は作られることが【必然】と感じる素晴らしい作品でした。
エイスグレードを終えて高校進学を控えたライリーに訪れた思春期と感情たちの揺らぎを描>>続きを読む
1986年に英国で制作、1987年に日本で上映されたアニメーション映画。37年ぶりの劇場公開企画で初鑑賞。
2度の世界大戦を生きのび、移住先となる田舎暮らしを謳歌するイギリスの老夫婦の日常に核戦争の>>続きを読む
是枝裕和監督の長編デビュー作。本作の舞台は石川県輪島市。能登半島地震で大きな被害を受けた輪島支援の特別上映で初鑑賞。
映画館の大きなスクリーンに映される自然豊かな能登の風景に圧倒される。同時に震災に>>続きを読む
イタリアのシチリア地方の田舎町を舞台に、その土地に眠る古代の墓地を探し出す謎のダウジング能力を持つ男性と、彼が見つけた美しい女神像を巡る物語。
ギリシャ神話の悲劇を下敷きにした物語は、映像の魔術で鑑>>続きを読む
自分が大好きな韓国アクションエンタメ重箱映画でした。リュ・スンワン監督は『ベテラン』が大好きだったので期待値高めで劇場に足を運びましたが、そのハードルを軽く飛び越える痛快さでした。
約半世紀前のレト>>続きを読む
新しい「古き良きアメリカ映画」を鑑賞。
寄宿制学校を舞台とする本作の登場人物たちは、物語が進むにつれて喪失を抱えていることが明らかになる。人々の交流を通じて【心の道標】を探しだす物語は、広義のロード>>続きを読む
素晴らしい作品でした。【漫画】と【漫画家】を題材とした原作を映像作品として適切な表現文法を採用し、映像表現だからこそできる補強を行うことによって昇華したものだと思う。
映画鑑賞者としての視点で考える>>続きを読む
4階建てのアパートを舞台に、異なる分野と立場で芸術に携わる人々の対話を軸とした4つの物語。
海外の映画祭を積極的に回る監督は、作品作りのスタイルを有していることが多いと思う。巨匠の枠にいるホン・サン>>続きを読む
1999年に発表したクレール・ドゥニ監督の作品を4Kレストア版で初鑑賞。
アフリカの広大な大地と青々とした海岸を背景に、外国人部隊の兵士たちの訓練の日々を描く。軍隊特有の緊張感と、若者たちが生み出す>>続きを読む