映画における男女3人の組合せは、抗えない魅力があります。
『冒険者たち』、『明日に向かって撃て』、『突然炎のごとく』…『スターウォーズ』もそうかもしれませんね。
この作品もこの系列に連なる魅力的な作品です。
今回は女子2人男子1人パターンです。
なんと言っても、リリアーヌとジュレットの組合せが素晴らしい。
タイプは違うのに、双子みたいにあうんの呼吸と空気感。
なんて自然で気持ちよいんだろう。
2人の間に挟まれるミシェルも、軽さと重さの程良い感覚があって好印象なんですが、2人の前ではちょっと霞みます。
何度も観たくなるショットが多数。
・パリの街を歩くリリアーヌとジュレットの横移動のショット。
歩く2人と街の喧騒がリズミカルで生き生きとしています。
色んな音楽とコラージュさせても合いそうな素敵なシーンです。
・リリアーヌとジュレットの喧嘩からの回想シーン。
カメラとダンスするような、艶めかしいショット&辻褄を気にしない勢いのあるカッコいい編集。
音楽も良いです♪
・ミシェルとのお別れのシーン
ロングショットで交互に捉えた、感情に距離を置いたシーンなのに、なんでこんなに気持ちに迫るんだろう。
全てが即興的。
それがこの作品にはベストマッチ。
理屈抜きに楽しいし、愛おしい気持ちで一杯になります。
青春映画であり、ヴァカンス映画でもあるジャック・ロジエ監督の傑作でした。
お薦めです♪