やこぽん

ジョー・ブラックをよろしくのやこぽんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

コーヒーショップで意気投合して恋に落ちた青年の姿を借りて愛を知らない死神と富豪の愛娘(医者)が恋をする!
夫ときゅんきゅんしながら、死を境にして生の側にいる医者のスーザンと死の側にいる死神っていうのがまた究極に交じり得ない感じでイイよね!とか萌え萌えしながら観たのだけど、我々も人の親、ビル(アンソニー・ホプキンス)の視点から見ると…
死神が死を告げにきた、取締役会にまで連れ歩く若い男(死神)との関係を不審がられ(おそらく数人には愛人だと思われたに違いない)、生涯かけて築いた会社の社長を罷免され、同日、その死神と愛娘がセックスしてた。
とまあ、中盤なかなかの地獄と判明。

ラストシーンも、すごくよかった。
2人は熱い恋をしたけど、死神はあくまで姿を借りただけ、本来スーザンが恋をしたのはコーヒーショップで出会った多弁で陽気な青年。死神は正体を告げることもせず、ビルの名誉を回復して生の世界から連れ去る。
そして、何事か察したスーザンが追いかけると、2人が去っていった先からもう死神ではない青年が戻ってくる…。花火の下でお互いの愛を確かめ合う2人。
大団円だなぁ!よかったなぁ!

…けど、この道の向こうでビル死んでんだよなぁと思うとハラハラする。
富豪と若い男が2人で去っていき、富豪が死んで、戻ってきた若いのは富豪の愛娘と良い仲になるという、超絶疑わしいシチュエーションがこの後本当に問題にならないのか、すごく心配になる。

恋愛映画に没入したいけどしきれない、自分の思考ノイズが邪魔してきたけど、でも、この映画全体に作った人の人の良さが滲み出ていて好きです。
特に私は長女夫婦がものすごく好きなんだよなぁ。
やこぽん

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