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ジョー・ブラックをよろしくのkkbbrkのレビュー・感想・評価

4.5
『ジョー・ブラックをよろしく』(1998)
原題:Meet Joe Black

700Mark記念です!

死期が迫る社長ビルに死神の青年ジョーが現れる。死の延期を条件にビルは人間界の案内をする。やがて、ジョーはビルの娘に惹かれ始めるのであった。

見たいと常々思っていましたが長尺の為、後回しにしていた本作。700作記念で見て本当に良かったです。

まず劇伴が終始神秘的で美しい。これは今後1週間は聞きまくりですね。作曲はトーマス・ニューマン。ショーシャンクやグリーンマイル等々名作の音楽を担当した巨匠。本作のライトモチーフと言える使われ方をしている「ドファーソファー」。死や死神を表現しているのでしょうか、オーボエを用いた悲壮感の演出にピッタリです。作中を通して音楽が作品を支配していたと言っても過言ではないです。特にパーティーのシーンは胸にしっかりと刻まれました。映画音楽の素晴らしさ、重要さを再認識できる映画です。

本作を鑑賞して森絵都の「カラフル」を思い出しました。人に必ず付き纏う死。「死と税金からは逃れることはできない」の台詞からも明言されています。しかし、それを後ろ向きではなく前向きに捉えされてくれるという面で両作品がこの世にある価値があると思います。(あと若きブラッドピットの体が引き締まっていて美しい)

最後の橋は日本でいう三途の川に近しい概念を感じました。海外にもあるのでしょうか。
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