taisei

ジョー・ブラックをよろしくのtaiseiのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この物語はビルがスーザンに送った

「心を開いておけば、いつか稲妻に打たれる」

という言葉から2人(スーザン・死神)のストーリが動き出す。

《序章》

1)スーザン
スーザンは父であるビルの右腕であるドリューの恋人であったが本当にこの人でいいのかという迷いを持ち続けていた。
そのなかでビルから貰った言葉によって、自分が心を踊る恋愛を求める。
そこでコーヒーショップで出会った少年に恋に落ちる

2)死神

死神は絶対的な地位と権力を持ちながらも『孤独』を感じておりビルの言葉で本物の恋愛について彼の近くで学びたいと思い人間界に現れる。

《そこから》

1)スーザン
コーヒーショップで出会った少年に心を打たれ、その後体を乗っ取られた少年に違和感を覚えつつも、自分の衝動に正直に行き続けるスーザンの真っ直ぐさに心を打たれた。
ドリューとの恋愛では自分の心をうち明かすシーンは少なかったスーザンだが、少年と出会い自分の感情に素直に生きるスーザンはとてもかっこよく魅力的であった。

2)死神
本物の恋愛を知るために人間界に来た死神は、自分に行為を寄せてくれるスーザンに偽物の恋におちる(自分の欲を満たしてくれる恋愛)
しかし、ビルやアリソンからの言葉を受けていく中で本物の恋愛(お互いのさらけ出し、信頼する関係性)について学んでいく、そのなかでスーザンの幸せを考え、元の少年に体を返す姿は死神が求めていた本物の愛を知るという目的を最後に達成することができた。


《まとめ》
この物語を通じて、恋愛と仕事どちらにおいても信頼と相手を思いやる気持ちを死神の成長とともに描いている素晴らしい映画であった。

ドリューはお金のために仕事をしているため、ビルの大切な会社を売却しようとしたりと恩を仇で返す最低な人間であった。

死神も当初は本物の愛を知るという自分の目的を叶えるためだけに行動をしており、ビルの会社や家族のことスーザンの想いなどを何も考えず行動をする自己中心的な存在であった。

しかしビルやアリソンの愛の向き合い方を学んでいくにつれて『愛=お互いを信頼し全てをさらけ出す』ということを学んでいく姿に勇気を貰えた。


『自分をさらけだす』『相手を信頼する』
単純なようでとても難しく、勇気のいるものであるが愛するという事は、それだけ責任があり尊いものなのだと実感させられる映画であった。
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