JOY

ジョー・ブラックをよろしくのJOYのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

アマプラにてレンタル、字幕版

後で調べたらこれには「明日なき抱擁」というイカしたタイトルの元ネタがあるということを知りました。
「Meet Joe Black」というあんまり味のないタイトルになったのはなんで、、、
ラジー賞の最低のリメイク映画に選ばれたのはあまりに元ネタが良かったから?

見たきっかけはツイッターで
「初めてピーナッツバターを食べる死神を演じる若き日のブラピ」
が流れてきて、それが良かったから。
細かい表情の変化とかすごく良かった、死神としての演技にそこまで不満はないけど、死神の時と普通の青年の時の区別があまりなくて???と最後の方はなった。
情事の後に「ピーナッツバターより好き?」みたいに聞かれてるシーンでなぜか新井先生の「キーチ!!」を思い出した。

序盤にアンソニーホプキンス演じる父が娘に恋について、人生について語るシーンと、その後に娘が父に「頑張って!」と声をかけるシーンが本当にすきで、一つの会社を成功させた偉大な人物でありながら、彼の心の支えになってるのは自分の周りの人間、娘であることが象徴されているようなシーンで、そのあとスッと感情移入してみることができた。

車にひかれるCGのシーンがあまりにアレで爆笑してしまった。
そこから急に死神としてのブラピが出てくるからあんまり感情移入できなくてこまったけど、娘役のクレアフォーラニが綺麗すぎてもうなんだって良かった。
ブラピも良い男だし話の筋もとても好みで、恋愛映画を見てる時にありがちな「自分だと思ってみる」見方をする時に、自分の理想像と相手の理想像として最適な人選だったように思う。

多分あまり評価されてないのは話の運び方が性急すぎるから、だと思うんだけどどうですかね。
ジョーが彼女も連れて行くと言ったシーンや、黒人のおばあさんとのやりとりとかも消化不良というか、予感が降りてこないからその先の展開に感情がついてこない。

最後は悪い奴を倒してスカッと終わり、パーティの綺麗なシーンもグッときたので、見た後は悪い気持ちにならなかった。

映像自体は実直にそのシーン毎の主役を写しすぎていて、「あー今エキストラ後ろに並べて撮ってんだろーな」とか思ってしまう、映画っぽい撮り方にしようとしすぎてリアリティを損なうシーンが多々ある。

総合的にみると満足度は高いけど、何でこうした?という点も多くある。
物語の中心人物を演じる俳優が全員実力ありすぎてどうやっても良い方向に転がった結果のようでもある。
元ネタを見たいな、と思いました。
JOY

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