コメディーとドタバタコメディーの違いは
例えば、寅さんとミスター・ビーンの違いと云ったら分かりやすいですかね。
寅さんはコメディーでミスター・ビーンはドタバタコメディーってコトです。
さて、この作品は明らかにコメディーですが、
ムロツヨシさんの演技が時々それを逸脱してドタバタコメディーの演技になるのが正直気になりました。
渥美清さんだったら絶対にあり得なかったでしょうね。
マイケル・チェーホフさんが云う様に、
悲劇とドラマとコメディーとドタバタコメディーには
やはり、それぞれのジャンルに相応しい演じ方がある様です。
その点で云うとこの作品のムロツヨシさんの演技術は実に勉強になりました。
それだけでも大収穫です♪
さて、作品のテーマは、
身勝手な男が身代わりになるコトで人のために尽くすコトになり、
人生のホントの喜びを知るト云うお話ですが、
それを忠臣蔵をベースに語るト云うコトが斬新なンでしょうね。
忠臣蔵なら細部を説明するコトなく
本筋を語れますからね。
何より権力の身勝手さを体現して演じる柄本明さんの演技がやはり秀逸でしたね❣️
ラスト近く
ラグビーを模したアクションシークエンスになりますが、
アレこそドタバタコメディーで、
やはり、ワタシ的にはこの作品には適さなかって気がします。
ジャンルの逸脱ト云うのは
コメディーからドタバタコメディーでもなかなか難しいもんなンですね。
渥美清さんの喜劇役者としての凄さを再確認するばかりです❣️