プロポーズを受けた翌日に失踪した市子のそれまで語られることのなかった壮絶な過去。その視線は断罪するわけでも、同情するわけでもなくあくまでもニュートラル
何はともあれ杉咲花の圧倒的勝利。彼女の一挙手一投足に目を奪われる。多少の気になるところなど忘れるくらいに…
脇役の女優陣も素晴らしくて、特に中村ゆりさんはこの物語のリアリティを一段引き上げてしまう佇まいで出色の出来。もはや言うまでもない若手有力株の石川瑠華、中田青渚も短い出番ながら記憶に残る存在感…
ただ「普通に生きたいだけ」というセリフは少し引っかかった。理由があるとはいえ全て自分がした事な訳だから… とはいえ、他の生き方、選択肢はなかったか。
杉咲花に救われてはいるが、一体そんな事が可能なんだろうかと感じてしまうところもあったのも事実…