プロポーズを喜んでくれた直後に突如姿を消す彼女を探す話。
思っていた以上の重さがある。
子どもの頃のエピソードがなかなかリアルで、そこも引き込まれる要素と思う。
ありがちなエピソードだったはずが年齢を重ねるにつれてだんだんと狂気に。
場面がかなり切り替わる作品だけど、時間経過に伴う変化具合に納得感があってとても良くできている。
触れ方によるところも大きいけど、登場人物も皆印象に残っていて良いキャラクターをしていた。
母の元恋人とか刑事の方とかちょっと極端な人たちもいたけども。
あちこち動き回っていた彼氏さんには申し訳ないけど、最終的にはやはり市子が持っていくところはある。
実際は社会問題に落とし込んでも良いテーマなんだろうけど、ストーリーが印象的でそこまで気が回らないのは良くも悪くも。
高校時代のチャラめな彼氏に対する少し冷めた市子の対応が切なくて記憶に残っている。
2024/1/7 テアトル新宿/oddesaシアター