ときたまグリンピース

市子のときたまグリンピースのネタバレレビュー・内容・結末

市子(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

家庭環境が複雑で全てを1回で把握しきれなかった。

実際に戸籍が無い人は劇中の市子と同じような境遇を辿っているのだろうか。だとしたら救いが無さすぎる。

しかし、戸籍が無いということはその人がその人たる証明が出来ないということで、社会の目線からすればそれほど信用出来ない人間は居ないかもしれない。

戸籍が無い人はその人自体が悪いのでは無い。しかし、そもそも良い悪いの問題でもないような気もしてくる。

戸籍がなくてもその人はその人にしか無い命を持って生きている。それは事実でしかなく、損なわれるべきでは無いと思った。それならどうすればいい?どう生きればいい?他人になりすます。それは良くない。何が良くない?わからない。

人がその人たる所以、個人としての尊厳を損なわれることなく尊重するべきだと思う。多様性とは便利な言葉で都合が良すぎるようにも思うが、相手を丸ごと受けようとする姿勢が重要では無いかと痛感した。