#市子
自分の存在を否定され続ける、その先にあるものは?
生きる喜びをひたすら求め続けた市子が弱くもあり恐ろしく強くも映る
ラストにした決断は"市子"であることも、何もかも捨てることかもしれない
杉咲花さんの色を失った瞳が絶望と闇を
そして涙は幸せな時にも流れるものだと切なくなる
・
上映を逃し後悔した作品
無戸籍であり、少女の頃から姉の名前で生き続けた市子が恋人の元を飛び出すことから過去が明らかになる
賛否はあるけど
やはり、杉咲花さんに目がいく
死んだ魚のような目をしていたかと思えば
野生動物のように鋭い視線になることも
この二面性が、この作品の魅力かもしれない
弱いだけでは、市子はここまでこれないだろう
周りの人間を信用できずに大人になり
何度も自分の生活を捨てる
無戸籍という問題もありながら
そこに、自分の存在を確かめるように生きている市子がいる
幸せだと感じたものを手放せる人がいるだろうか?
法を掻い潜りながら、この先も市子に生き続けて欲しいと願う
結論を出さない終わり方も私はよかった
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