こんなにも複雑なストーリーとは知らずに、見入ってしまったし、花ちゃんの演技にただただ圧倒される。。
戸籍というテーマが重すぎて、あまりに現実味がなく、もっとどうにか出来たんじゃないかってすごく不甲斐ない気持ちになっちゃうんだけど、まだ幼い子供の市子に迫られる、普通の人生を送るためだけに必要な生きる術だったんだよね。
ラストのじりじりした暑さの中を市子が歩くシーンが、市子の感情を吸い取っていくようで、そして台所に立つ母親の背中とも重なって、今にも崩れそうな精神を必死に鼓舞するための虹に聴こえていたたまれなくなった。