De omnibus dubitandum…
デカルトによるところのコギト命題か
マルクスが斬棄てた空想的社会主義か
ともあれ 否定された存在に疑問を持ち
自答を模索するコトこそが 存在証明で
プロレタリアの文脈が 漲った構成だな
杉咲花の演技力のみで成立させてるが
考えてみりゃ 決して”ない話”じゃない
戸籍や学歴やら 社会的地位に縁取られて
なんとか そのカタチを保てているのが我々だろう
でも 自分単体で自分を証明できる人はいるのか
はたまた 他者の視点に共有の認識を与えてる人はいるか
おそらく 答えはノーと言わざるを得ないのが現実だろう
自分が思う自分など虚ろで 自分の真実なんて 周囲の全ての人間によって異なり どれもがホントでどれもが嘘さ
せめて ガラスの中の水のように 歪んだり
屈折したりで かろうじて認識できればと 密かに願う
