「市子」を初鑑賞してみた。監督は戸田彬弘と言うヒト。誰だか知らなかったのだが監督作品では唯一「名前」を観ていた。ふぅん、でも何となくの軽いインスピレーションは感じたかも。
主要キャストには杉咲花と若葉竜也。とにかく、内容については何も知らへんけど不意に観たくなってしまう今日この頃。
さてと、始まるや否や杉咲花が逃亡。その彼女を探す若葉竜也。どうやら、プロポーズを申し込んだ後の出来事みたい。ふむむ、まだ始まったばかりやけど、何となく好みの系統だと予感させる序盤のプチ感想。
なるほど、過去を紐解いていくタイプの作品なのかな。複雑な人間関係の邦画は良い。パッと頭に思い浮かんだのは「ある男」の女版かな。なんてね、安易すぎる発想。
舞台は何処なんやろう。思いっきり関西弁なので親近感が湧きまくり。東大阪と言う地名が出てきたのでそうなのかな。あとは和歌山も関係している様子。いやぁ、それにしても近いなぁ。
過去を深掘りすればするほど真相が見えてくる。うん、コトの真相はそう単純では無かったのね。
キーワードは何だろう。
やはり、戸籍なのかな。偽りの人生。本当の幸せとは…みたいな感じが刷り込まれる。その描き方がリアルで何処に感情移入していいのかすら見誤らせるテイストのように思えた。とにかく、市子の本性が一番の見所で、ただただ引き込まれてしまう。
気になったので見終えてから直ぐに最初を見直したんやけど、エンディングとオープニングが繋がっているコトに気付く。こう言う余韻の引き出し方もあるんやなぁ…と少し感心。ココで言う余韻は決して感動の類いでは無いけどね。
