完成披露試写会のワールドプレミア上映に参加してきました。
「ルパン三世」は、アニメはもちろん、原作も全て読み、2014年上映の実写版も視聴済みです。
特に好きなキャラは「次元」だったので、今回参加できてとても嬉しかったです。
そんな自分ですが、あまり肩肘はらず、観た感想を記そうと思います。
前回の実写化の時もそうでしたが、あくまで「実写版」として、ルパン三世の世界をベースにした、アニメ、漫画とは別物として観ています。
その観点で今回も観ていましたが、前作よりも今作の方が好きな作品でした。
上映前に、監督、主演の玉山鉄二さんをはじめ、出演された方の挨拶、この作品への想いを聞いていたから、というのもあるかもしれません。
また個人的に好きなキャラである「次元」を大画面で観れたという高揚感もあったのかもしれません。
そういった「下駄」を履いていたとしても、一つの映画として観たときに、とても完成度の高い作品だったと思いました。
ところで、この作品の企画は、2014年の前作公開後、比較的すぐに立ち上がっていたそうです。
ですが結果として9年の月日を費やした結果を、試写会の場で話されていましたが、ここでは割愛します。(きっとどこかで文章化してるでしょう)
その9年の月日が、ある意味ではいい効果をもたらしていたような気がします。
それほど、ある種の「深み」を感じさせる映画だと思いました。
しかしながら、観ようとする方に1つ注意点があります。
それは、「ジョン・ウィックを観る前に観よう」です。
私はこの10月に、「ジョン・ウィック」の最新作を劇場で観ていました。
その記憶が新たなうちに、この作品を見た時に、アクションシーンの差が気になってしまいました。
やはりそれは映画の規模が違うからでしょうか。
今回の「次元大介」は「Amazon Studio」からの提供なので、資金力あるでしょうし、前作の「ルパン三世」と勝るとも劣らないアクションになったようです。
また、個人的には今回の方が玉山鉄二さんや真木よう子さんのアクションシーンが凄いと思えたし、好きなシーンがたくさんありました。
決して退屈なシーンにはなってなかったのですが、、
世界規模の大人気作のアクションシーンと比べるのは酷な話で、どうしてもその規模の差が気になってしまいました。
そのため、どちらも観た者として言えるのは、「ジョン・ウィック」を観るのは「次元大介」を観た後にしてもらいたい、ということです。
気になったのはその点だけでした。
俳優陣の演技も素晴らしく、エキストラの方々の演技も(私には)ほのぼのして緊張と緩和の効いたいい演出として見えました。
特に今月で90歳(!)という草笛光子さんと、永瀬正敏さん(橋本監督が「濱マイク」で起用している)の演技は、存在感がすごかったです。
ストーリーも王道なもので、しっかりタバコの香りのする男の世界が感じられる作品になっていると思いました。
「ルパン三世の次元大介」というよりは、「次元大介という名の男」の1つの映画作品になったのではないでしょうか。
細かい小物(銃、腕時計、タバコ、料理)にもファンを喜ばせる工夫がされているし、「ルパン三世」の世界も大切にされている感じを受けたので、アニメも原作も好きな私としては、何もいうことはないなという感想を持ちました。
Amazon Primeでの配信なので、劇場で見られたことは幸運でした。
ぜひ大画面で、いい音響のある環境でご覧いただくことをお勧めします。
最後に、、橋本監督、永瀬正敏好きすぎでしょ笑