ぽかぽか

彼方のうたのぽかぽかのレビュー・感想・評価

彼方のうた(2023年製作の映画)
1.0
死ぬほど気色悪いし絶望的におもんないし、酷すぎて泣きそうになったのは初めて。なんで急にこうなっちゃったの? アメリカ映画を意図的に排除しているのか、今泉力哉のような(アジア・ヨーロッパ的)シネフィル感の嫌らしさがとにかくキツかった。バイク2人乗りや横断歩道を渡るといった反復は怠惰な反復でしかなくそこに一切の驚きはない。ホン・サンスやロメールを思い起こしてしまうのがまた…。男が泣き出したところでもうダメだと思ったけど、最後まであざとく思わせぶりな説明の排除と俳優への過剰な信頼がむず痒くてしんどかった。「おちんぽ」だったり「おまんこ」といった具体的なキショさを都合よく隠蔽してるやつ特有の気色悪さがある。「映画撮ってます感」「演技してます感」。『偶然と想像』の引用もマジかよって感じだし、生理的に無理な映画。関係無いけど上映前に好きな人(彼女はそこまで映画を観ているタイプではない)から送られてきた7秒ぽっちの映像の方がよっぽど刺激的で面白かった。行き過ぎたシネフィルは時に間違うのか…。
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