MasaichiYaguchi

首都大地震のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

首都大地震(2023年製作の映画)
2.4
巨大地震とテロリストの陰謀がアメリカを襲うパニックアクションでは、ワシントンで首都直下型地震が発生し、崩れ落ちたホワイトハウスにパウエル大統領が閉じ込められ、副大統領は死亡してしまう。
救出作戦が難航する中、恐るべき事態が明らかになっていく。
本作では、地震災害だけでなくテロリストと戦うCIA局員の銃撃・格闘アクションもそれなりにあり、単なるデザスタームービーではない要素がある。
それにしても、地震が起こってはビルが簡単に倒壊している傍らで、無傷のビルの前を平然と歩いている人々がいたりして、不自然さは拭えない。
現在も被災者を含め行方不明者が多数いる能登半島震災の只中にいる我々にとって、この映画で描かれた地震の状況は違和感だらけだ。
ましてや、地震の急場対策である「潤滑理論」には唖然としてしまう。
この映画では、首都ワシントンで直下型大地震だけでなく、「大統領」の存在が重要な題材になっているが、アメリカで間も無くスタートする大統領選で最後に笑うのは誰なのだろうか?