Nove

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのNoveのレビュー・感想・評価

4.0
1970年全寮制の高校にて、クリスマスホリデーにも帰ることができなかった5人の生徒たち。
うち4人は、何とか学校から抜け出すことができたが、1人母親と連絡が取れないため残ることになるアンガス。
その面倒を見ることを、元教え子の校長から押しつけられる考古学教師のハナム。
さらには、ベトナム戦争で息子を失った料理長でもある母親のメアリー。
みんなそれぞれに事情があり、寂しさを隠し、他人との壁を持っている。
雪に閉ざされた学校では、勉強以外にすることはない。
2週間一緒に過ごすうちに、それぞれの悩みや苦しみを共感していく。
理解されないことは、たくさんある。
それでも、自分の信念だけは守っている。
だから、嫌な思いをするし、人生を遠回りする。
でも、3人で過したクリスマスホリデーは、忘れられない大切な時間となった。
人生の辛い時にも、そばに居てくれる人がいれば、何とか倒れずに歩んでいける。
大切なのは、自分の信念を持って生きていること。
そうすれば、助けてくれる人は、きっといる。

映画が始まる前とクレジットの終わりでは、あえてフイルム映画を思わせるノイズを入れて居るところが、さり気ない粋なはからいでした。
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