鑑賞記録
全寮制の学校にてクリスマスと新年を家族で迎えるためにそれぞれの生徒は自宅へと帰る中、家族の事情で帰れない1人の生徒と堅物で嫌われ者の先生、戦争で息子を亡くした料理長が閉ざされた学校に残り休暇を過ごすお話。
物語としては何か特別な展開が起きるわけでもないが、最初から最後までどこかクスッと笑えつつも、体の芯に灯火のようなポッとした温かさが沁みる作品。
3人がそれぞれ抱える“孤独”という欠落点が人の関わりに弊害が起こるも、何度も衝突して通じ合い、僅かな疑似家族のような絆が生まれて解放されて変わっていく演出とラストが堪らなく好き。
ポール・ジアマッティの目の演技はどうやって撮ったんだろう?
物凄く自然で、最初のうちはあだ名の“斜視”という理由が分からなかった(笑)