アレクサンダー・ペイン監督のいつもの『救済』の映画👼
この監督の映画、一見、救済とかけ離れて見えるかもだが(特に20代とかが見ると、さっぱり救済には見えんと思うし、むしろビター🍫な映画に見えると思うが)実際は「無茶苦茶、ファンタジックな救済」を初期の『アバウト・シュミット』からずっと描いてると思うようになったこの頃。
一般の、ごくフツーの、美しくもなければ、醜くもない、取り立てて才能があるわけでもなければ、極悪人でもない、本当に普通に、拗れたり、歪んだり、意固地になったり、頑固になったり、ちょっと意地悪になったり、攻撃的になったりする、ごく普通の人間が、「めちゃくちゃな勇気」や「ほんのわずかに手を伸ばした善行」で、魂の救済を手に入れる瞬間を、毎度、丁寧に描いてると思うんだ。
普通の人間が守りに守ってきた『聖地』というか、『しょうもないこだわり』というか、『縋り付いてきたプライド』を、『他人の尊厳』のために、「無茶苦茶な勇気」を駆り立てて、かなぐり捨てる瞬間というのは、めちゃくちゃ尊いよ……
めちゃくちゃ好き!
「赤の他人のために」自分の利益を捨てちゃうことで、それが逆に自分の人生をめちゃくちゃ輝かしいものにしてくれるんだよ〜〜と最後の最後でバッチリ決めてきたよ、この映画……🎞️