タロウ

青春ジャック止められるか、俺たちを2のタロウのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

若松監督作品も正直まだ未鑑賞な分際で
1に続き2も足を運んでしまった。

内容は
映画館や映画自体が好きな自分にとっては
すごく楽しめる作品だった。

1もそうだが
2も実話をもとに作っていると思うが
時代は70年代から80年代
在日外国人や男女による当時の葛藤も
描きつつ
当時ではミニシアターを経営していく難しさ
などリアルさがよかった。
自動車や背景にもかなり当時の世界観を
意識しているのがすごく伝わった。

理由はどうあれ若松監督が当時地方に
ミニシアターを作るという勢いも脱帽だし
その役をミニシアターを広める活動をしている井浦新が演じているのも感銘を受ける。

支配人役の東出もナイスキャラだった。
唯一自分でも観たことのある映画
林海象監督作品の
"ゆめみるように眠りたい"
が名前だけだが出てきたときは鳥肌がたってしまった。

時代背景が一致したのもあるが
自身が映画祭で観て感動した作品が
映画史でも偉大な作品であるとこを再認識できたからである。

あと
ネタバレにはなるが
今作のメインの1つでもある
井上による河合塾の自主制作映画。
作品中に制作した映画と
当時の作品をまさかエンドロールで観れるという演出。
そこは個人的にも今作で一番テンションあがってしまったし満足したところでもある。


そして
若松監督の最後の演出の表現…。

ホント、いい映画だった…


是非この舞台のシネマスコーレは足を運びたい
映画館の1つになった。


主題歌の中野ミホ
バンド当時からどこか昭和歌謡を彷彿させる歌唱力。すごく今作にも合っていた。
タロウ

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