ご都合主義は所々感じるけどしっかり感動させられる。
フローラはビッチで奔放で、親としてどうしようもない部分もあって最初は感情移入に難儀した。実直なジェフとのやりとりも彼女がどうリアクションを取るものか予想がつかずハラハラさせられる。
でも彼女の根底にあるものは傷ついて苦しんで抱えている怒りで。最初のレッスンでギターをはじめる動機を話すところから茶化しているようでそうではなくてただ本心を吐露してるだけ。
ステージで披露する曲も綺麗事を言うんじゃ無くて悪態混じりでマックスへの想いを綴ってる。吐き出す言葉がキャラクターとちゃんとリンクしてるというか、人物の輪郭を形取るようになってるんだよな。
ジョンカーニーは押し付けがましく無く感動させるツボを心得てるんだろうなきっと。
