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ぼくを葬る(おくる)のJumblesoulのレビュー・感想・評価

ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)
4.0
余命もの、難病ものという邦画のお家芸の題材をフランスで映画化するとどうなるか。日本の場合だとありえない展開や出会い等無理やりな展開に、亡くなる場面が異様に長いという凡作になる。
このフランソワ・オゾン監督作品、主人公が余命宣告をされてもジタバタする事なく、至って自然にやるべき事を済ませてから海辺で静かに生を終える。何と素敵な死生観だろうか。
オゾン監督は、この作品で観客を泣かせるなんて微塵も考えていない。他人の不幸を見せてエンタメ化する日本とは大違いである。
主人公のゲイのカメラマンを、イケメンのメルヴィル・プポーが好演。若い頃とは全く面相が変わってしまったジャンヌ・モローが祖母役で出演。
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