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ぼくを葬る(おくる)のnのレビュー・感想・評価

ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)
3.8
静かで美しく心地よい。「癌で余命3ヶ月と宣告された若い男が死に向き合っていく話」と言ってしまうとあまりに陳腐なのだけれど、生と死、始まるものと終わりゆくもの、終焉へと向かう男と永遠となる写真。コントラストのついた「日常」(それが非日常になるわけだけど)が、あくまで語りすぎず、ちょうど海の波が寄せては引いてくように描かれ、その落ち着きに身を任せたくなるような不思議さがあった。ただ3人を見るとベルトルッチの『ドリーマーズ』が想起されて嫌な気持ちになるの、呪いの域だと思う(いつまで恨むんだ)。
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