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夜空に星のあるようにの2naのレビュー・感想・評価

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)
3.0
「天使の分け前」を観て以降、お気に入りとなった大監督、ケン・ローチのデビュー作(1967年!)
「007は二度死ぬ」や「気狂いピエロ」「欲望」「日本のいちばん長い日」が公開された年(余談だけど、音楽の世界でいうとウッドストックもグラストンベリーも始まる前)で、しかもケン・ローチ御大はまだまだ現役(引退宣言はしたけど撤回した)という、山田洋次やクリント・イーストウッドくらい息の長い活動を続け、しかも近年も良作を連発している、とんでもない偉大な人物です。

そんなローチ監督のデビュー作ということで、若かりしころのテレンス・スタンプが出ていたり、キャロル・ホワイト演じるジョイが可愛らしかったり、近作ほど社会的なメッセージはないものの、ひとりの女性の目線を通して描かれる当時の社会は、53年経った今にも通じるものがあると感じました。

あとはパブ文化のあるイギリスらしく、パブでビールを飲んでるおばあちゃんがなんか良かったです。

過去作のリバイバル上映も良いけど、やはりケン・ローチ、新作が観たいです。