gyaro311

悪は存在しないのgyaro311のレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.2
狐につままれた、という言葉を久しぶりに思い出しました。
思えばなるほどです。
必要最低限の会話。
自然を熟知する、ここに美味しい水がある・・
食べられる植物と、触るな危険の植物。
遠くで響く銃声。
鹿は臆病であり、普通なら人を避ける。
では問題ない!人からすれば・・
では鹿はどこに行く?
水飲み場は無くなってしまうかもしれない。
思い当たる場所はいくらでもある。
童話か、神話か、詩か、そんな読後感があります。
映像はカメラのフレームの中で人が動くのが基本。
カメラは滅多に追わない。
前だけでなく、後ろの車窓。
FIXの後にヨリ、というパターンが幾分多いかと思いましたが、
女の子はもちろん、家畜である牛とかも、、
ストーリーを紡ぐ時に、それがしやすいのだろうと思いました。
オープニングの煽りの木が長いのには、深い意味があったんですね。
しばらくパーフェクトデイズを思い出していました。
悪は存在しない、、タイトルが最大のガイドでした。
しかし濱口監督は、きっとドライブ大好きなんだろうな。
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