すっごくシンプルな物語で、これまでの濱口作品はあらすじを言うのがとても難しかったのだけど、今作はびっくりするほど説明しやすいあらすじがある
洗練の限りを尽くしたからこその今作なのか…?
あとは、人間のキャラクター的な描き方も珍しいなと思った 曖昧なものとして存在する人間をよく描いていた人だったから、こんなのもやるんだというめずらしさ
こんなことを書いていても好ましく思うのは自然というものに「悪は存在しない」と言い切った映画だからだろうな、自然に悪はもちろん、善も存在しないから
悪も善も、勝手にジャッジするのは人間だけ
東京の人間はそれはもう分かりやすく描くけど、現地の人がやいやい言うそれも、自然を慮っているようでいて人間の都合でしかなく(うどんの水が汚くなるとか)、人間の都合を超越したところに悪はもはや存在せず、そこに悪や善を見出すのはあくまで人間という存在だと、そういうことなんだと
へえ〜〜
音楽さ、あまりに気が抜けてる使い方をしてるシーンがあって、そこは明確に間抜けだったとおもう(はなちゃんを迎えに行ったらだるまさんが転んだをやってるというシーンに切り替わってるときに、プァ〜みたいな音なってウケた)