クリス

悪は存在しないのクリスのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

・分かりやすいストーリーだったのに、最後が急転して物語を完成させるのがすごい
・グランピング計画など、起きてる様々なことは明らかに「悪」と思われる部類だがなんでこのタイトルなんだろうと思ったが、静かで自然豊かな山奥の町を舞台にしたから、ホッブスの自然状態における人間を表現したいじゃないか?と思った
・銃傷の鹿、無邪気な目でそれを見つめて近づく子供、絞殺された都会からの人……人間が定める「悪」の概念が存在(通用)しない場所で善も慈悲も当然存在しない
・「鹿は人を襲うことありますか?」「ない」「じゃあそこにグランピング場を作っても害はないじゃないですか」「手負いの鹿以外は」
・説明会とうどん屋でのセリフ、濱口節?すごく良かった
・事前にほぼ何の情報も読まずに鑑賞したので主人公がスタッフだったことにびっくりしたが、逆にそれが物語の説得力をもたらしている気がしてさすがと思った
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