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悪は存在しないのtakeのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
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先にGIFTを鑑賞。
こちらでも劇中音楽がすごく良い。

有音版だと言葉の説得力と見え方が全然違うように感じた。カットの編集の違いもあるだろうが、会社側の解像度がかなり高く感じ、ただ都市の人間という抽象的だった彼らの存在に人間性が感じられた。

そして説明会のシーンがこの映画の意義を体現しているように思えた。村を代表する彼らだって元は外部の人間であり、自然を汚して生きている。そのバランスが大事だという巧の台詞に全てが詰まっているように感じた。

また区長の、上流で起きたことは下流にゆくため上流のものはそれを認識し対応する義務があるというのは、川とか汚染とかそういった次元に留まらない、人間が生きることについての至言だと考えた。

ラストは本当にずっと考えさせられる。
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