YasutakaOtsuka

悪は存在しないのYasutakaOtsukaのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.7
んー
終わり方がすごかった。
こんな作品になっているとは。
ちょっとデンマーク映画っぽさも感じた。
普通の日常というかの中に、人間の狂気みたいなものを描いてるところとか。

りゅーじさんのシーン観客がけっこう笑っていて、ぼくも笑っていたけど、おもしろかった。他の観客だったらどうだったんだろう。

タバコいま吸ったらあれだよな、のあとの空気感、それをブレイクする出来事、そして心の距離の詰まり方、完璧だった。そのシーンの対比的なものが、主演の人との車内でも描かれていて、そこがあのラストの衝撃に繋がっていったのかなって、

人間が上とかでもないけど、
人間同士の話が、動物サイドと人間サイドのやり取りにみえた。どんなに素直に近づこうとしても、結局もとが違えば、共存できないと判断され、ああいう結末になっていくこともある。

ただ最後フラフラと歩いていてよかった。
ラストのあの息遣いは娘を背負う父の呼吸かな。迷いは感じなかった。悪は存在しない。そう。そのタイトルがラストシーンは頭にあった。

最高だった。
YasutakaOtsuka

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