あっさ

悪は存在しないのあっさのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.9
46(44)
自然な会話劇と静謐な自然の中で終始付き纏う不穏さ
上の人間は指示するだけで前に出てこようとせず、下の人間ばかり矢面に立って一身に苦労を背負わされるどこの職種でも共通の光景がきつすぎる

石橋英子の劇伴に浸っていたところをぶつ切りのカットと場面転換で意識を強制的に映像に向けさせられる感覚
車のバックから後方を映す構図が何回か出てきたのが印象的

ラストは娘と鹿という要素から少し「アウリスのイピゲネイア」を想起したけど、しばらく考えても納得のいく解釈が出てこない…
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