まず各シーンの映像に1秒も無駄がなくて本当に綺麗、しかもその完璧な美しさがエゴっぽくなくて、ものすごい。制作の背景ももちろんあると思うけれど、音楽ともテトリスすぎていた。
ラスト見た時は呆然としたけれど、すごい"映画"だった。
たっのしすぎたGW、色んな人にたくさん会えて、その中でもたまたま出会った鎌倉のお2人と、ちょうどバランスの話をしてた。
自分単体でバランスが取れていても、他者が介在した時にはそれは絶対的なバランスではなくなるから、自分の中/相手との関係の中にそれを調整できる余白が必要だという話。
"傲慢さ"は見えない暴力として相手に振り翳されることがあって、それが傲慢かどうかのボーダーは、やっぱりバランスが取れているかどうかな気がする。(そのバランス感も、どこから見たフラットさなのかも考えないといけない?)
自分の利益を追求する中で相手に負担を強いること、それを中和するために相手のことを理解した気になるのと、本当に理解しようとするのはやっぱり別物だなと。鹿の通り道について話してるシーン、なんだか泣きそうになった。
バランスが保たれていれば、半矢の鹿は人を襲わないはずだった。少しずつずれた歪みは取り返しがつかない形で返ってくることがある、のかなと。気をつけていきたいです。