悪は存在しないの悪寒のネタバレレビュー・内容・結末

ここで？！っていうところで終わって拍子抜けした。こっから始まる感じだったのに。もっと続き見たかったけどそういうことじゃないのかな。
優れた名作でもいつのまにか関係ないことを考えてしまう頭の余白ができてるとき多いけど、濱口さんの映画ってそれが無くて気がついたら自分の全神経が画面に没入してる。そういう観ることの快楽がある。
それってあんまできないことだなと思う。今日もきづいたらそれで、凄いよ〜って思ってた。ぐいぐい引き寄せてしまう。魔力や。
会話は、高尚なものだけじゃなくて俗物的な下世話さもあるのが毎回感動する。なんか一流って感じだ。才能ない人だったら映画的なセリフしかでてこなくて車内の事務所の二人の会話って書けなさそう。
あと、何より出演してた人たちが良かった。いわゆるスター的俳優ではなく、ある種、匿名性を持った人たちの顔とか身振り？とかリズム？が、なんか濱口映画を観ているなという手応えを与えてくれた。ドライブマイカーよりしっくりきました。やっぱブレッソン的なんだなと思う。
これからも忖度なしで自分の思うままに自由にキャスティングしてほしい。