まさなつ

悪は存在しないのまさなつのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.0
うわー濱口さん的だなぁって、楽しかったです^_^

ただ、今作は音楽と自然の映像が主役のとこがあるからか、らしい会話劇部分はちょっと少なめだったかなぁ。説明会のシーンとか、車の中での会話とか、、、もっと観たかったかな。そこがちょっと不満。

それでも、いかにも悪な役回りな人が、実は違う面も見せて、、って、まさに「ハッピーアワー」だし。うどん屋夫婦にあの二人が出てきた日には、もう、嬉しくなってしまいました^_^ 人の多面性は、この監督がいつも描いて来た事、いわばホームグラウンドですね。

終わり方は、確かに分かりにくいですが、それは監督の狙いでもあるんでしょうから、自由に捉えて良いんではないでしょうか。そこまでにいろいろ散りばめてはいますね。まあ、正解なんてないですしね、、^_^

こういう終わり方の作品は結構ありますし、特にヨーロッパの作品では時々出会うタイプですね。そういう作品は、宗教的なものが多い感じがします。例えば思い出したのは、話は全然違いますが「幸福なラザロ」とか。「LAMB/ラム」とか。

この作品は、日本だからか、神話とか自然信仰的な感じですかねー。そういう意味では、「もののけ姫」とか、「プンミおじさんの森」あたりの感触に近い気がしました。

この地球には、悪は存在しかなったんでしょうね、人類が誕生するまでは、、、^^;
まさなつ

まさなつ