このレビューはネタバレを含みます
「それ味じゃないですよね」というセリフは、気の利いたことを言おうとしてスベったということを表しているが、さらに踏み込むならば、先に味についての感想を言われてしまったのでテレビの撮れ高を気にするような振る舞いで別のことを言ってみたら拒絶されたということを表している。
そのままで充足している土地に、流行りだからと無理矢理マーケティング的なニーズを生み出してグランピング場を作るという「大きなお世話」に対する拒絶と重なっている。
また、やりたくもないグランピング場の運営に無理矢理「自分の居場所」を見出して充足しようとする様も批判されている。
当然、本作がテレビ資本に依らない製作であることとも無縁ではない。