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悪は存在しないのa25のレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.0
「水は、低いところに向かって流れる
上流でやったことは、必ず下に影響する」



冒頭から、音楽と映像とが織りなす美しい世界にぐっと引き込まれる。

自然豊かな長野県水挽町。グランピング場誘致の計画が持ちあがり、不安を感じる住人たち。
一方、上司の指示で説明会を開く高橋と黛も、東京で孤独を感じたり傷付いたりしながら働いてきた。

単なる「地方」と「都市」との対立構造といった感じではなく、両方の気持ちをリアルに感じる会話が面白い!



この世の中に、絶対的な「悪」や「善」は存在するのだろうか、と、タイトルの意味を考えてしまう。
全ては、バランスの上に成り立っているのかも知れない。
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