僕自身が東北出身というのもあり田舎の生活に詳しい者として「あるある」がとても多くて、逆にこの作品で醸し出したい「田舎の不穏な空気」というものを一切感じなかったんですよね。そこが惜しかった気がする。私のせいですが。
いろんな方々の感想を読む限りその乖離による印象の差が大きくて、不穏な空気を感じれば感じるほどこの作品は映えるんじゃないかなと思います。たとえば山歩きが怖いとか、斧が怖いとか、田舎のネットワークの怖さとか、ひとつひとつの田舎あるある描写に不穏さを感じれば感じるほど見応えは良くなると思います。不穏どころか美しすぎたんです。私の中では。
考察が盛んなラストですけれど、時間軸を同時にみせたらこうなるのかな?という演出に思いました。はっきり言ってよくわかってないですが。