グランピング施設を開業する会社がそこの閉鎖的な住人達とのいざこざがあったり、人間関係や事象のバランスを描く。
水か花ちゃんの空木々への視点だったりが美しく、少しシュールな会話劇だったり、閉鎖的コミュニティに順応していく難しさだったりがすごく面白く秀逸。特に車の中の会話劇が好み。
ラスト除くまでは現実世界でもよくある話を描いているのにラストで全てが崩され辻褄が合わなくなる。考察したら巧の行動に対して理解もできるかもしれないが、そこの間をゆらゆらする感覚と「悪が存在してない?あれは悪では?性善説の話?」など色々と考えてしまうカタルシスが込み上げていく映画ファンが唸る作品なのは間違い無いです。
スローテンポが会話劇の面白さを引き出してる雰囲気がフランス映画ぽくてすごい好みでした。