2024/5/14 ＠ル・シネマ
初のNEWル・シネマ。説教くさい作品なのかと身構えていたらそんなこともなく、監督のインタビューでは、「自分の面白いと思った話や聞いた話を参考にした」とのことでむしろ「深読みされるかもな、と思ったセリフもある」と。特に説明会のシーンなんかはセリフをまんまと深読みしてしまったけれど、どの会話も分かる分かる、というか、その人物たちが少しずつ身近に感じてくるようなシンプルで洗練された会話劇だったように思う。
確かにゴダール風味だったけど難解なものではなくて最後の行動も監督が「そのままの意味です」と言っていたように、人のとっさの行動に込み入った思惑もなにもないのかも。人がそれぞれの地でそれぞれの生活をしているというシンプルさが心地よくもあった。
