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悪は存在しないのcvcofilmのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、映画館の前に着いた途端、短パンおじさんが映画見るぅ?て近寄ってきて、株主優待の映画チケット2枚を千円で買わされました。ありがとう短パンおじ
ル・シネマでタルトタタンとハートランドを入手

映画に関しては、余韻が凄まじいです

冬の樹林の景色が永遠に美しく、恍惚していたら前半寝落ちしてました

さて、目覚めたら地域相談会議の場面で、なんともリアルな登場人物達が、見応えのある議論を行っていた

上流と下流という川の流れでこの世のあり様を表現し、都市と地方の関係性まで明白にしてくれた。この現実を映像として製作したこと残したことは偉業であります

タクミの棒読み無表情さ、親切なところが、寡黙な美しい自然と類似性を帯びていた
そして最後の行為は、自然の摂理を重んじる精神の体現にもみえた

キャッチコピーである「観る者誰もが無関係でいられない、心を揺さぶる物語」とありますが、
地域を考える人間として、地域活性化とか復興が、胸糞悪い行為だと今回思わされた
山間地域では、生きていくために日々やることが山積みで、不便や死と隣り合わせである

その中で、タクミが便利屋といって穴をうめる役割を持っていることは有意義なのだ

一方で、都市は、生きていくために必要のないオーバーな仕事を考えつき、地方に手を出す
補助金がらみの貪欲で傲慢で勝手な都市の破壊なのである

豊かさ、利便性を追い求めている都市は、何に向かっていっているのか

資本を生み、自己満して、会社を大きくするという空虚な暇つぶしを繰り返すのが都市

しかしながら、地方は利便性を求めているのかどうかが知りたくなった

悪は存在しない、みんな相手のことを思って、上流からの汚物をさばいて、懸命に生きているんですよね

あの、電車でずっと口の音がうるさい人が隣にいるんですけど気になってしょうがないです

睡眠不足じゃないときにもう一度みたいですね
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