悪は存在しない
生きているのが嫌になる
生きているの嫌だなあ
それ以上何も言いたくない気分
長野から上京したっていう自分のルーツと重なりすぎていたのもあるかもしれない
東京の服を着て、ビルの一室と車内に閉じ込められているだけの、人間
長野に帰るうねった高速道路、山々のせいで視界が開けない、黄色い畑と田んぼの、あの感じ
透明すぎて温度が伝わってくる湧き水
透き通っているけど、彩度が低い冬の空
誰もが生きているだけだった
中盤でこの映画の全てが分かってしまって、タイトルが胸を抉ってきて、涙が止まらなかった
世界は丸くてみんなが森の中にいる、どこであろうと
愚かとか愚かじゃないとか、そんなことじゃなくて、悪は存在しないってことを忘れない
これが生きている全員の世界、私はその中で生きてるってことを忘れない
東京にいても、忘れない
ラストが自然に受け入れられるほど、頭をぶん殴られた
凄い